【ツール解説】第1回:フィボナッチ挿入時の支援機能
このシリーズについて
【フィボナッチ実戦ノート】では、フィボナッチそのものの話をしてきました。どこで反発するか。どこを起点にするか。理論の話です。
今回からは、私が作成したMT5用のツール、FTS(Fibonacci Trade System)の使い方を解説します。
機能は、正直かなりあります。1回にまとめようとすると、どれも中途半端になってしまうと思います。なので、何回かに分けることにしました。
フィボナッチを引いたあと、地味に面倒なことがあります
61.8%のあたりに、反発の目安がある。では、それが実際いくらなのか、パッと見て分かりますか。
チャートの目盛りとにらめっこして読み取るか、線にマウスを近づけて価格を確認するか。どちらにしても、ひと手間かかります。
しかも、相場を見ながら微調整することもありますよね。起点を1本ずらす。終点を実体に合わせ直す。そのたびに、また同じ確認をやり直すことになります。
FTSは、フィボナッチに特化したツールです
この面倒を消すために、私が作ったのがFTS(Fibonacci Trade System)です。
使い方は、思ったよりシンプルだと思います。フィボナッチを引く。あとの計算はFTSに任せる。つまり、この2ステップだけです。
フィボナッチそのものは、MT5に元から入っている機能を使います。特別な操作を覚える必要はありません。いつも通り引けば、そこから先はFTSが引き受けます。
フィボナッチを引くと、レベルと価格が自動で表示されます
初期設定では、0 / 23.6 / 38.2 / 50 / 61.8 / 78.6 / 100 / 161.8 / 261.8という並びです(この一覧は、あとから好きな数値に変更できます)。
Before(フィボナッチを引いただけの状態)
After(FTSがレベルを検知した直後)
※画面にはパネルやバッジも写っていますが、今回はレベルのラベル部分だけに注目してください。パネルの各ボタンは、次回以降の回で1つずつ説明します。
数値の横に、価格も一緒に出せます。ただし初期設定ではOFFになっているので、必要な方は「価格表示」ボタンでONにしてください。逆に、61.8のような数値ラベル自体を消して、線だけをすっきり見せることもできます。
マウスを近づけて価格を読み取る手間は、これでなくなるはずです。
新しいフィボナッチが、そのまま計算対象になります
何度引き直しても困りません。FTSが計算・表示の対象にするのは、常に一番最後に描いた(または編集した)フィボナッチだからです。
古いフィボナッチの線は、消えるわけではなくそのまま残ります。ただ、TP/SLのバッジや価格計算は、新しいフィボナッチの方に切り替わります。
今から分析したい、取引したい場面に、新しいフィボナッチを引くだけです。それだけで、計算対象は自動でそちらに移ります。線を消す、整理するという作業自体が、そもそも要らなくなるはずです。
見たいレベルだけ、表示を絞れます
初期設定のフィボナッチレベルは9段階ですが、人によっては多いかもしれません。61.8%と38.2%だけ見たい、という場面もあると思います。
そんなときは、レベルごとに表示・非表示を個別に切り替えられます。自分が重視する水準だけに絞り込んでおくと、相場に合わせて表示を直感的に切り替えられます。これでフィボナッチの調整がとても楽になりました。チャートも、そのぶんすっきりするでしょう。
この道具を作った理由
私自身、フィボナッチを引いて、分析して、実際に取引するまでの一連の流れの中で、面倒に感じることが何度もありました。「もっとこうなれば、分析も取引ももっと効率化できて、パフォーマンスも上がるのに」と、私はよく思っていました。それを解消するために作ったのがFTSです。
実際の画面や、他の機能の詳細は商品ページに載っています。
→ Fibonacci Trade System(商品ページ)
FTSの全機能一覧
エントリーから決済まで、FTSが支援する機能をまとめました。
フィボナッチ分析・エントリー
自動検知とレベル構成
フィボナッチを引くと自動で検知しレベルを表示
BUY・SELL各3種プリセット
TP・SLのパターンを切り替えるだけ
TP・SLのドラッグ微調整
バッジをドラッグして価格を微調整
成行・予約注文
発注前にTP・SLの矛盾を自動チェック
FTSの注文だけを識別
手動発注や他EAのポジションに影響しない
保有中のポジション管理
ミニパネル管理
方向・ロット・損益をパネルで確認
自動建値移動
水平線への到達でSLを建値へ自動移動
トレイリングストップ
価格の上昇にSLを自動で追従させる
SL不利方向ロック
SLは損失が広がる方向へ動かせない
1/2・全決済
ポジションの一部または全部をワンクリックで決済
発注前の計算
自動ロット計算
許容損失の範囲内に収まるロットを自動計算
RR比自動計算
リスクリワード比をロットと同時に表示
チャート上の時間・イベント表示
経済指標表示・通知
重要指標をチャートに表示し発表前に知らせる
セッション表示
東京・ロンドン・NY市場の開始時間を表示
JST表示
チャート上に日本時間を常時表示
使い勝手
損益非表示
保有中の損益Pipsを隠して判断できる
pipsサイズ調整
銘柄に応じてpipsサイズを手動で調整
通常モード
フィボナッチを引かずワンタッチで発注
画面サイズ対応
モニターの解像度に合わせパネルを自動調整
次回
第2回では、注文の計画を立てる場面で、FTSがどんな支援をしてくれるかを書きます。
今回はフィボナッチの「表示」までの話でした。フィボナッチが見える状態になったら、次はそこからTP・SLを決める番です。その場面で、FTSに何を任せられるかを次回書きます。