【8月16日ゴールド】4,310ドルを守れるか 週明けは4,400ドル回復か4,220ドル台か
結論:週明けの分岐点は「上が4,400ドル、下が4,310ドル」
8月16日は日曜日で、通常のXAU/USD市場は休場です。 そのため、本記事は8月14日までの結果を基に、週明けに確認する条件を整理します。
14日のゴールドは4,356ドル前後で始まり、複数の価格配信元で4,311ドル前後まで下落しました。前回記事の下方向条件だった4,360ドル割れが成立し、次の確認水準だった4,310~4,320ドルへ到達しています。 ただし、これは予測の的中を示すものではなく、条件と実績を照合した結果です。
週明けの中心は、上が4,400ドル、下が4,310~4,320ドルです。
- 4,400ドルを回復して維持する:4,450ドルを再び試す余地
- 4,310~4,400ドル内:方向判断を保留
- 4,310ドルを明確に割る:4,220~4,250ドルを次に確認
本文でいう「回復」「明確に割る」は、1時間足の終値が水準の外側で確定し、その後もすぐ元の範囲へ戻らない状態を目安とします。
8月14日の振り返り
8月14日の現物ゴールドは、配信元によって日足の高値と終値に大きな差があります。
Investing.comのXAU/USDデータでは、始値4,356.69ドル、安値4,311.22ドル、日足の価格欄は4,376.59ドルです。一方、MyfxbookのXAU/USDデータでは、始値4,356.38ドル、安値4,311.02ドル、終値は4,321.38ドルとなっています。
現物ゴールドは配信元や日足の区切りによって終値が異なります。今回は、両ソースでほぼ一致した「4,356ドル前後で始まり、4,360ドルを割って4,311ドル前後まで下げた」という経路を重視します。
14日に発表された米7月小売・飲食サービス売上高は前月比0.6%減でした。米国勢調査局の公式発表 ドル指数も99.65と前日比0.31%低下し、ドル安はゴールドの支えになり得る状況でした。Investing.comのドル指数
一方、米10年国債のパーイールドは13日の4.63%から14日は4.68%へ、10年実質金利は2.39%から2.41%へ上昇しました。米財務省の名目金利・実質金利 本記事では、弱い小売売上高とドル安が支えになる一方、金利上昇が上値を抑える相反した状態だったと整理します。
週明けの重要価格帯
| 価格帯 | 確認する理由 |
|---|---|
| 4,500ドル | 心理的節目。4,450ドル定着後の次の確認候補 |
| 4,440~4,450ドル | 8月12~13日の高値が重なる上値抵抗帯 |
| 4,400ドル | 直近の中心だった心理的節目。上向きへ戻せるかの分岐 |
| 4,360~4,380ドル | 14日の始値と一部配信元の最終値が重なる短期の攻防帯 |
| 4,310~4,320ドル | 14日に複数ソースで確認した安値圏。週明けの主要支持候補 |
| 4,220~4,250ドル | 8月6~7日の安値圏。4,310ドル割れ後の次の確認候補 |
想定する3つのシナリオ
シナリオ1:4,400ドルを回復し、4,450ドルを再確認する
1時間足で4,400ドルを上回り、その後も4,400ドルを大きく割り込まずに推移することが発動条件です。この場合は14日の下落を吸収しつつあると判断しやすくなり、次に4,440~4,450ドルを確認します。
ドル指数が100を下回り、米10年名目・実質金利の上昇が落ち着けば上方向を支えやすくなります。ただし、すぐ4,360ドル台へ戻る場合は上抜け未成立です。
シナリオ2:4,310~4,400ドルの範囲で方向を探る
4,310~4,320ドルを維持する一方、4,400ドルを終値ベースで回復できないことが発動条件です。この場合は、方向感を探るレンジが基本です。
ドル安と金利上昇のように材料が相反する場合や、週明けに窓が開いた場合は、上下どちらかを決めつけず、4,400ドルまたは4,310ドルの外側で値動きが定着するかを待ちます。
シナリオ3:4,310ドルを割り、4,220~4,250ドルを確認する
1時間足で4,310ドルを下回り、戻しても4,320ドルを回復できないことが発動条件です。この場合は、8月6~7日の安値圏である4,220~4,250ドルが次の支持候補になります。
米10年名目・実質金利がさらに上昇し、ドル指数も100を回復する場合は下方向の条件を補強します。ただし、すぐ4,360ドルを回復する場合は下抜け定着とはみなしません。
来週の重要材料:FOMC議事要旨と米金利
来週は、8月20日午前3時(日本時間)に公表される7月28~29日FOMC議事要旨が中心です。FRBの8月予定
7月会合では、政策金利を3.50~3.75%に据え置くことを9対3で決定し、反対した3人は0.25ポイントの利上げを求めました。FRBの7月FOMC声明
議事要旨では、次の3点を確認します。
- 利上げ支持の広がり:反対票を投じた3人以外にも利上げを検討した参加者がいたか
- 政策判断の条件:どの物価・雇用条件で政策判断が変わると考えているか
- インフレ圧力の評価:エネルギー価格と中東情勢をどう評価しているか
利上げに慎重な議論が目立ち、米金利が低下すればゴールドの支えになり得ます。反対に、利上げへ傾く議論が広く確認され、実質金利が上昇すればゴールドの重荷になり得ます。
来週前半の主な予定(日本時間)
- 8月17日21時30分:米ニューヨーク連銀製造業景況指数
- 8月18日21時30分:米輸出入物価、米住宅着工
- 8月18日22時15分:米鉱工業生産・設備稼働率
- 8月20日3時00分:7月FOMC議事要旨
発表予定はニューヨーク連銀の経済指標カレンダーなどで確認しました。米東部時間は夏時間のため、日本時間へ13時間を加えています。
まとめ
8月14日のゴールドは、前回の分岐だった4,360ドルを割り、4,310~4,320ドルまで調整しました。週明けは、4,400ドルを回復できるか、4,310ドルを維持できるかを確認します。
- 4,400ドルを回復・維持:4,440~4,450ドルを再確認
- 4,310~4,400ドル:方向判断を保留
- 4,310ドルを明確に割る:4,220~4,250ドルを次に確認
8月14日の終値は価格配信元によって差があるため、週明けは利用している取引会社の始値を最初に確認してください。 価格だけでなく、ドル指数、米10年名目・実質金利、8月20日のFOMC議事要旨後の反応を組み合わせて見ることが大切です。
※本記事は公開情報に基づく相場分析であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載したシナリオは将来の値動きを保証するものではなく、価格配信元や取引会社によってレート、取引時間、日足の区切りが異なります。ゴールド価格は経済指標、金利、為替、地政学情勢などにより急変することがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
参考資料
- Investing.com・XAU/USDヒストリカルデータ
- Myfxbook・XAU/USDヒストリカルデータ
- 米国勢調査局・2026年7月小売売上高
- Investing.com・ドル指数ヒストリカルデータ
- 米財務省・2026年8月の名目イールドカーブ
- 米財務省・2026年8月の実質イールドカーブ
- FRB・2026年7月FOMC声明
- FRB・2026年8月カレンダー
- ニューヨーク連銀・経済指標カレンダー
価格は情報提供元や取得時刻により異なります。本文の価格は2026年8月15日7時46分ごろ(日本時間)に確認した現物ゴールド(XAU/USD)の参考値で、金先物価格とは異なります。