【8月11日 ゴールド相場分析】4,400ドル突破なるか。上昇継続と調整の分岐点
8月11日のゴールド(XAU/USD)は、引き続き短期的には上方向を維持しています。
ただし、現在は非常に重要な価格帯まで上昇しています。
本日の最大のポイントは、
「4,400ドルを突破できるか」
です。
執筆時点のXAU/USDは約4,390ドル。
前日の取引では4,313ドル付近まで下落する場面がありましたが、その後大きく切り返し、4,395ドル付近まで上昇しました。
したがって現状は、
上昇トレンド継続
である一方、
重要レジスタンスに到達した局面
と考えています。
8月10日のゴールドで重要だったこと
8月10日のゴールドは一時9週間ぶりの高値まで上昇。
Reutersによると、スポットゴールドは米国時間午後時点で4,376ドル台まで上昇し、米金先物も4,419.70ドルで取引を終えました。 citeturn717793view1
背景には、
先週の弱い米雇用統計
FRBの追加利上げ期待の後退
中国人民銀行による金購入
中東情勢を巡る不透明感
テクニカル面での上昇モメンタム
があります。
特に興味深いのは、
ドルと米金利が上昇しているにもかかわらず、ゴールドも上昇していることです。
8月10日はドル指数が99.80まで上昇。米10年債利回りも4.70%前後まで上昇しました。通常、この組み合わせはゴールドには逆風となります。
それでも価格が上昇しているため、現在のゴールドには相対的に強い買い圧力が残っていると判断できます。
ただし、これは私の市場解釈であり、今後の上昇を保証するものではありません。
本日の重要価格帯
① 4,390~4,400ドル
今日最も重要なゾーンです。
4,389ドル付近には100日移動平均線が位置しており、さらに4,400ドルという心理的節目が重なっています。
したがって、
4,400ドルを一瞬超えるだけではなく、その上で価格が維持されるか
を確認したいところです。
4,400ドルより上で推移できれば、現在の上昇がもう一段継続する可能性が高まります。
その場合は次の大きな価格帯として、
4,500ドル付近
が意識されます。
4,498ドル付近には200日移動平均線も位置しています。
② 4,370ドル
短期的に非常に重要なサポート候補です。
先週まで上値として意識されていた価格帯を突破しているため、
旧レジスタンスがサポートとして機能するか
を見ます。
4,400ドルを突破できず反落しても、4,370ドル付近で下げ止まるなら、短期的な上昇構造そのものは崩れていないと考えます。
③ 4,340~4,350ドル
次の重要ゾーンです。
前日の始値・終値近辺でもあり、この価格帯まで戻ってくる場合は、4,400ドル突破に失敗した後の利益確定が強まっている可能性があります。前日終値は4,342ドル付近でした。
ここを維持できるかが、短期上昇継続を判断する次のポイントになります。
④ 4,310~4,300ドル
本日の重要な下値ラインです。
前日の安値は4,313ドル付近でした。
4,300ドルまで明確に割り込んだ場合、
現在の短期上昇モメンタムはいったん弱まった
と見る必要があります。
8月11日の3つのシナリオ
シナリオ① 4,400ドルを突破
最も強いパターンです。
4,400ドルを上抜け、その後の押しでも4,390~4,400ドルを維持する場合、
上昇トレンド継続
と判断しやすくなります。
この場合、次の大きなターゲットとして4,500ドル付近が意識されます。
ただし、4,400ドルを一時的に超えてすぐ戻る「ダマシ」には注意が必要です。
シナリオ② 4,400ドルで反落 → 4,370ドル
個人的には十分考えておきたいシナリオです。
ゴールドは短期間で大きく上昇しています。
そのため、4,400ドルという大きな節目で利益確定売りが発生しても不自然ではありません。
重要なのは、
下落したことではなく、どこで下げ止まるか
です。
4,370ドル付近で反発するなら、短期上昇構造は維持されていると考えます。
シナリオ③ 4,370ドルを割り、4,340ドルも下回る
この場合は少し警戒します。
4,400ドル突破に失敗し、
4,370ドル
↓
4,340ドル
と連続して下抜ける場合、短期的な利益確定が本格化している可能性があります。
その場合は、
4,310~4,300ドル
への調整を想定します。
4,300ドルまで割れるようなら、「押し目」ではなく短期上昇モメンタムそのものが変化していないかを確認する必要があります。
本日は「CPI前日」という点も重要
本日8月11日は、米国の最重要経済指標が集中する日ではありません。
むしろ市場が注目しているのは、
8月12日の米消費者物価指数(CPI)
です。
米労働統計局によると、7月CPIは8月12日8時30分(米東部時間)、日本時間では8月12日21時30分に発表されます。 citeturn717793view5
Reutersの市場予想では、
CPI前年比:3.4%
前月:3.5%
への鈍化が予想されています。
そのため8月11日は、
CPIを前にポジションを一方向へ傾けにくい
という側面があります。
4,400ドルを突破しても上値追いが続かず、レンジになる可能性も考える必要があります。
米国債入札にも注意
もう一つ本日確認したいのが米国債市場です。
米財務省は8月11日に580億ドルの3年債入札を実施します。入札時刻は米東部時間13時、日本時間では8月12日午前2時です。
現在、米10年債利回りは4.70%前後まで上昇しています。
国債入札をきっかけに金利がさらに上昇する場合はゴールドの上値を抑える材料になり得ます。
反対に金利が低下すれば、4,400ドル突破を後押しする可能性があります。
8月11日の結論
現時点では、
ゴールドは短期上昇優位
と考えます。
ただし、すでに重要な抵抗帯まで到達しています。
したがって今日の判断基準は非常にシンプルです。
4,400ドル突破・定着
→ 上昇継続の可能性が高まる
4,400ドル突破失敗・4,370ドル維持
→ 上昇トレンド内の調整
4,370ドル割れ
→ 4,340~4,350ドルを確認
4,340ドル割れ
→ 4,310~4,300ドルへの調整警戒
特に注目したいのは、
「4,400ドルを超えたか」ではなく、「4,400ドルより上で価格が維持されたか」
です。
現在の上昇モメンタムは強いものの、翌日に米CPIを控えています。
そのため、本日は方向を決めつけず、
4,400ドルと4,370ドルのどちらを先に明確に抜けるか
を確認しながら相場を見るのが重要だと考えています。
※本記事は市場環境の分析を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。将来の値動きを保証するものでもありません。