【実践・ゴールドEA開発連載 第1回】何を作るか ― ゴールドEA作りの全体像と設計図
この連載では、1本のシンプルなゴールド(XAUUSD)EAを、ゼロから完成まで一緒に作っていきます。コードを1行ずつ解説する「リファレンス編」とは別に、こちらは「1本を完成させるまでの物語(ビルドログ)」。第1回は、コードを書く前にいちばん大事な――「何を作るか」と「設計図」の話です。いきなりコードから入って挫折する人が多いので、まずここを丁寧に。
EA作りでいちばんの失敗は、設計図がないまま、いきなりコードを書き始めることです。何を・いつ・どれだけ・どこで切るか、が決まっていないと、書いている途中で迷子になります。家を建てる前に間取り図を描くのと同じで、まず日本語で仕様を決めるのが先です。
この連載では、勝つことよりも「正しく作って、正しく検証する」プロセスを身につけることを目的にします。だから題材は、誰でも追えるシンプルな移動平均ベースの学習用EA。派手な必勝ロジックは扱いません(その代わり、考え方は本物と同じにします)。
- ① 対象と時間足:何を、どの足で売買するか(例:ゴールド・1時間足)
- ② 入口(エントリー):どんな条件で買う/売るか(例:移動平均が上向き)
- ③ 出口(決済):利確・損切りをどこに置くか
- ④ ロットと資金管理:1回いくらのリスクを取るか
- ⑤ やらないこと:避ける場面・制限(例:指標発表時は新規しない)
この5つを先に日本語で書き切ると、コードは「その翻訳」になります。逆に、ここが曖昧なままだと、いくらコードを直しても安定しません。⑤の「やらないこと」を最初に決めるのも、地味ですが効きます。
この連載は、プログラミング未経験でも追えるように書きます。さらに理解を早めたい方は、無料の電子書籍『MQL5プログラミング入門書』で全体像を、無料の『MQL5学習用プログラム』(ソース付きテンプレート)でEAの骨組みを開きながら読むのがおすすめです。連載で出てくる「新バーの判定」「確定足での判断」「リスク管理」などは、このテンプレートにそのまま入っています。リンクは記事末尾にまとめました。
本連載で作るのは学習用のシンプルなEAで、利益を保証する売買ロジックではありません。目的は「作り方と検証の作法」を身につけること。実運用は必ずデモ口座での確認から、余裕資金の範囲で、ご自身の責任において行ってください。FX・CFD取引にはリスクが伴います。
- EA作りはコードより先に「設計図」。いきなり書くと挫折する
- 設計図で決める5つ=対象/時間足・入口・出口・ロット/資金管理・やらないこと
- 開発は設計→コード→検証→改善の一周。③④の往復が本番
- 題材はシンプルな学習用EA(勝つロジックは扱わず、考え方を本物に)
- 無料の入門書&テンプレを開きながら読むと理解が早い
※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。掲載している運用結果は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。FX・CFD取引はリスクを伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。