タイヤメーカー4社:情報を整理してみました
各社ともに、欧米や南米などでの事業・ブランドの再編を一巡させ、
2026年に向けてタイヤの拡販に本腰を入れる「攻め」の姿勢を見せています。
背景には、中国勢などによる廉価品の台頭があり、
日本勢は高付加価値品や豊富なラインアップで対抗しようとしています。
ブリヂストン (5108)
かつては世界首位のタイヤメーカーでしたが、近年は事業再編を進め、
現在は売上高1位を仏ミシュランに譲っています。
しかし、2026年を「築いてきた基盤をもとに攻めの活動を強化し、質を伴った成長へと移行する重要な1年」と位置づけ、大規模な攻勢を計画しています。
新製品の大量投入:
2026年に世界で投入する乗用車向け新製品数を、例年の2倍の水準となる25点以上に引き上げる計画です。
技術革新と主要製品:
2025年9月発売予定のスタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1」は、溝のパターン変更や発泡ゴムの性質改善により、氷上でのブレーキ制動距離を従来品から11%短縮させています。
また、濡れた路面での性能を重視した「FINESSA HB01」や、
高級タイヤ「POTENZA RE-71RZ」などの投入も進めています。
住友ゴム工業 (5110)
欧米などで「ダンロップ」ブランドを買収し、世界展開を加速させています。
特に、あらゆる天候に対応できる製品の開発と、効果的なマーケティングに注力しています。
主力製品「シンクロ ウェザー」:
晴天、雨、雪など路面状態に合わせてゴムの性質が変化する新技術を投入したオールシーズンタイヤ「SYNCHRO WEATHER」の拡販に力を入れています。
プロモーション:
販売促進活動において、メジャーリーガーの大谷翔平選手を起用することで、ブランドの認知度向上を図っています。
横浜ゴム (5101)
近年の積極的な買収を通じて、収益の拡大と事業領域の強化を目指しています。
戦略的買収:
2023年にスウェーデンの農機用タイヤ大手トレルボルグ・ホイール・システムズ(TWS)を買収しました。
さらに、2025年2月には米グッドイヤーの鉱山・建設機械向けタイヤ事業を買収し、特殊車両向け市場での攻勢を強めています。
TOYO TIRE (5105)
2026年12月期において、海上運賃や原材料コストの上昇による減益を予想しながらも、販売数量の拡大を強気に進める方針です。
販売計画:
2026年12月期のタイヤ販売本数を全体で6%増とする目標を掲げています。
重点地域:
東南アジア、日本、北米をターゲットとし、市販用タイヤおよび新車用タイヤの両面で販売増を計画しています。
市場全体の動向(補足)
調査会社によると、世界のタイヤ市場は2025年の2,080億ドルから、2030年には2,495億ドル(約39兆円)へと2割強成長する見通しです。
急成長とはいかないまでも着実な拡大が見込まれる中、日本勢は北米やアジア地域でのシェア獲得を欠かせない戦略としています。
Is it OK?