【第1回】CHAOS_GOLD 7年BTで生き残った「両建てアノマリーEA」とは
「ゴールド専用EAなら『昇金竜』があるのに、なぜ別のEAをもう1本作ったのか?」
『CHAOS_GOLD_LISKOFF_MT5』を初めてご覧になった方からよくいただく質問です。同じゴールドを対象にしたEAを2本も使う必要があるのか、と。
答えをまず端的に言うと、「昇金竜とCHAOS_GOLDは、設計思想が真逆」だからです。同じゴールド相場でも、片方が苦手な局面で、もう片方が得意とする。役割分担で資産曲線を安定させる——これが2EA運用の狙いです。
この連載では全12回にわたって、CHAOS_GOLDの設計思想・両建てロジック・アノマリー手法・含み損を抱える理由までを順を追って解説します。第1回となる今回は、まずCHAOS_GOLDの「全体像」をつかんでいただくことを目的にお話しします。
CHAOS_GOLDを正確に理解する鍵は3つだけです。「両建て」「H1デイトレ」「アノマリー」。それぞれが昇金竜と何が違うのか、まずは比較表で見ていただきます。
この表からわかるとおり、両者はほぼ「真逆の設計」です。CHAOS_GOLDは、昇金竜が苦手とする横ばいレンジ相場や、ジリジリ続くトレンド相場でも利益を狙えるように作られています。
CHAOS_GOLDは2019年1月から2026年3月まで、約7年間のバックテストで以下の数字を残しています。
この数字の中で、特に注目していただきたいのは「PF2.96」と「RF11.49」の2つです。
プロフィットファクター(PF)は「総利益÷総損失」で計算される数字です。一般的にPF1.5以上で「優秀」、PF2.0を超えれば「極めて優秀」とされます。CHAOS_GOLDの2.96は、損失1に対して利益が約3倍出ている状態を意味します。負けトレードがあっても、勝ちトレードが3倍取り返している計算です。
リカバリーファクター(RF)は「純利益÷最大DD」で計算される、含み損からの回復力を示す指標です。一般的にRF3以上で「合格」、RF5以上で「優秀」とされる中、CHAOS_GOLDの11.49という数字は突出しています。
この2つの数字が示すのは、CHAOS_GOLDが「含み損を抱えながら相場の反発を待つ」設計のEAであるということ。一時的な含み損は出ても、最終的にしっかり取り返してくる構造になっています。詳しい解説は第6回で展開します。
CHAOS_GOLDの最大の特徴が「買い・売りの両建て構造」です。同じチャートで買いポジションと売りポジションを同時に持つこともできます。
買い専用EAは、相場が下落している局面では「待つ」しかありません。売られすぎを待ってリバウンドを取りに行く設計のため、ジリジリ下げる相場や横ばいの相場では機会を逃しがちです。
両建てEAは、上昇でも下落でも、レンジでも、それぞれの方向で利益を狙えます。さらにCHAOS_GOLDの場合は、買いポジションと売りポジションを同じ時間帯に持つことで、相場が一方向に動かなくても損失を限定する構造があります。
「両建て=危険」というイメージを持つ方もいますが、これは無計画な裁量での両建てに対する評価です。設計段階でエントリー時間・決済条件・最大保有日数がルール化されている自動売買での両建ては、むしろリスクヘッジの強力な手段になります。詳しくは第4回で解説します。
CHAOS_GOLDのもう1つの大きな特徴が、エントリーの「判断材料」です。多くのEAはRSIやMACDなどのテクニカル指標で売買タイミングを決めますが、CHAOS_GOLDは「特定の時間帯」と「特定の曜日」でエントリー判断をします。
CHAOS_GOLDは日本時間の21時・18時・4時の3つの時間帯にエントリー判断を実行します。これは7年間のゴールド相場を統計分析した結果、特定の時間帯にゴールドが特定方向に動きやすいというアノマリー(規則性のある偏り)を発見し、それを利用する設計になっています。
さらに、稼働曜日も月・火・水・金の4日間に限定。木曜日は完全に取引を停止します。これも統計的に「木曜日のゴールドは想定外の動きが出やすく、連敗しやすい」というデータに基づいた判断です。
「動かさない時間・動かさない曜日」を明確に決めることで、不必要なリスクを回避し、勝率を安定させる。これがCHAOS_GOLDのアノマリー設計の本質です。詳細は第2回・第3回で個別に深掘りします。
同じゴールドを対象にしているのに、なぜ2本のEAを組み合わせる意味があるのか。それは「得意な相場が完全に別」だからです。
昇金竜が稼ぐのは「変動の激しい相場」「下落→反発のV字相場」。一方、CHAOS_GOLDが稼ぐのは「ジリジリ動くトレンド相場」「レンジ相場」「アノマリーが効く時間帯」。
同じゴールド相場でも、毎日・毎週で「どちらが得意な環境か」が変わります。2本同時稼働させておけば、相場環境がどう変わってもどちらかのEAが利益を出している状態を作れます。
実際、私自身もリアル口座で2本同時稼働しており、片方が含み損を抱えているときに、もう片方が利益を確定してくれることが頻繁にあります。「分散」というよりは「補完」に近い使い方です。
CHAOS_GOLDは、設計が複雑な分、正しく理解して使えば長く付き合えるEAです。一方、設計を理解せずに使うと「含み損が怖い」「なぜこの時間にエントリー?」「木曜だけ動かないのはなぜ?」といった疑問でストレスを感じることもあります。
本連載では、12回にわたって以下のテーマを順番に解説していきます。
- 第2〜3回:アノマリー手法と曜日選定の根拠
- 第4〜5回:両建てロジックとナンピン展開の意味
- 第6〜7回:DD22%・PF2.96の正しい解釈と暴落局面の挙動
- 第8〜9回:複利機能と証拠金維持率の見方
- 第10〜11回:資金成長シミュレーションと口座選び
- 第12回:CHAOS_GOLDと長く付き合うための心構え
このEAを既にお使いの方には「不安なく運用を続けるための知識」を、ご検討中の方には「購入判断に必要な全情報」を提供することが、この連載の目的です。次回(第2回)は、CHAOS_GOLD最大の特徴である「アノマリー手法」について深掘りします。
- CHAOS_GOLDは昇金竜と「真逆の設計」のEA:両建て・H1デイトレ・アノマリー手法
- 7年BTで純利益660万円、PF2.96・RF11.49の安定した数字
- 両建て構造で上昇・下落・レンジのいずれの局面でも利益機会を狙える
- エントリーは日本時間21時・18時・4時の3枠/稼働は月火水金(木曜定休)
- 昇金竜と組み合わせることで、相場環境を問わず利益を取りに行ける2EA体制が完成
※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。掲載している運用結果は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。FX・CFD取引はリスクを伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。
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