#23 【開発秘話】ゴゴジャンさんからの「熱い」お電話、そしてTDS検証で突き付けられた「厳しい現実」…! それでも私が燃えている理由
FX
2025年12月20日:記
ゴゴジャンさんからの「熱いエール」
ここ数日、ゴゴジャンさんから二日連続でお電話をいただきました。
丁寧な口調ではありましたが、要件を翻訳すると……
「早く出品してほしいです!」
「年内の出品、期待して待ってますよ!」
……というような、非常に熱のこもったエールでした。
(※注:私の脳内では「早く出さんかい、ワレェ! 年内頼むで!」と勝手に変換されましたが、あくまで期待の裏返しです。 笑)
ただ、その中で一つだけ重要な「規定」についてお話がありました。
「提出するテスト結果は『Tick Data Suite(TDS)』のヒストリカルデータを使ったものにしてください」とのこと。
私は言いました。
「いやいや、私が使っているのは『Dukascopy』のデータです。TDSだって元はDukascopyからデータをMT4にダウンロードするツールなんだから、中身は同じでしょう?」
すると、ゴゴジャンさんの回答は明確でした。
「それがうちの規定ですので、TDSのデータでお願いします(=そこは譲れません、しっかりやってくださいね!)」
……はい、承知いたしました
郷に入っては郷に従え。
言われた通り、TDSから正規の手順でヒストリカルデータをダウンロードし、改めて「自分で」テストを行うことにしました。
「TDS」の洗礼と、崩れ去ったPF6.85の夢
意気揚々とストラテジーテスターを「ティックデータ」設定にして動かそうとしたところ、MT4に無慈悲な警告を出されました。
「ブローカーのアカウントにログインせい」
これには参りました。
アカウントにログインすると、ブローカーのサーバーから配信される「いい加減なデータ(荒いデータ)」で、せっかくの精密なヒストリカルデータが上書きされてしまう恐れがあるからです。
だからこそ、私はこれまでオフラインチャートを駆使してテストしていたのです。
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しかし、やるしかありません。
私は自信満々でした。
なぜなら、これまでのテストでは
「スプレッド=28(2.8pips)」という、鬼のように厳しい固定スプレッドでプロフィットファクタ(PF)6.85
という驚異的な数字を叩き出していたからです。
「固定で2.8pipsも取られて勝てるんだ。ブローカーの変動スプレッドなら、もっと狭い時間帯もあるし、とんでもない数値が出るに決まっている!」
そう期待して、スタートボタンを押しました。
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そして出た結果を見て、私は愕然としました。
……惨敗。
PF 6.85 だった私のEAが、TDS環境で回したとたん、PF 1.09 (泣)という数値になってしまったのです。
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私は、過去データに合わせてソースをいじくる「カーブフィッティング(過剰最適化)」のような卑怯な真似は絶対にしません。
なので、パラメータを色々変えて再戦を挑みましたが……結果は変わらず。
なぜ、これほどまでに結果が違うのか?
固定スプレッドでは最強だったEAが、リアルな変動スプレッド(TDS)環境では牙を抜かれたような結果になった理由。
冷静に分析すると、以下の現実が見えてきました。
1.「リアルなスプレッド」の現実
私が想定していた以上に、エントリーしたいタイミング(相場が大きく動く時)に限って、スプレッドがガバッと開いている。
2.静かなる暗殺者「マイナススワップ」
これが意外な盲点でした。
私のEAは「ドル円の売り(ショート)」を仕掛けます。
今の相場でドル売りポジションを持つということは、毎日高い金利(スワップポイント)を支払うということです。
私は「長くは保有しないから大丈夫」と思っていました。
しかし、TDSの正確なデータは残酷です。
相場が下がるのを数日待っている間に、「滞在費(スワップ支払い)」が【ローキックによるダメージの貯金】のように利益を削り取っていたのです。
勝っても利益が減り、負ければ「損切り+スワップ」で往復ビンタを食らう……これがPF激減の正体でした。
3.「ダマシ」の波形
きれいなチャートデータにはない、瞬間的なノイズやヒゲに翻弄されている。
4.プログラムの「視力」不足
これが最大の理由です(後述します)。
「人間の目」VS「プログラムの目」
- 地点Aを捕獲せよ
私が開発している「髭剃りEA」は、
「前の大波の頂点のローソクの上髭を狩る」
という独自の手法です。
ここで最も重要なのは、
「前の大波の頂点(地点A)」
を正確に捉えることです。
これ、人間の目で見れば、あまりにもたやすいことなんです。
「ほら、あそこの山が一番高いじゃん」と、0.1秒で分かります。
この方法で人間がトレードすれば、簡単に勝てます。
まず負けません(詳しくは 第2話 をご覧ください)。
世の中の多くのEAは「機械にしか出来ない高速処理」などを売りにしていますが、
私のEAは「生身の人間がやる裁量トレードを、そのままプログラムにやらせる」ことを目指しています。
人間がやれば勝てるのに、今回のテストで勝てなかった理由。
それは、プログラムが人間の目のように「地点A」を認識できていないから です。
プログラムには「山の形」が見えていません。
「13日前」とか「数値」でしか判断できないのです。
どうすれば、プログラムに「人間の視点」を持たせて正確に「地点A」を捕獲させられるか?
壁は高いですが、解決策の糸口は見えました。
大変困難な作業ですが……なんだか、猛烈に楽しくなってきました。
編集後記
今回の一件で思いました。
ゴゴジャンさんが厳格でよかったわぁ……と。
( ˊᵕˋ ; )
もし、あの固定スプレッドのテスト結果だけで出品していたら……。
EA市場という新たな世界で、私は一瞬にして「使えないEAを出した奴」として信用を失うところでした。(・ω・;)
ゴゴジャンは出品時にソースコードも提出しなければなりません。
つまり、インチキなカーブフィッティングをすればプロの目に見抜かれます。
さらに、出品前に彼らが厳格なテストを行うので、嘘の成績を出しても即バレます。
・・・ということは、逆に言えば......
今、ゴゴジャンに出品されているEAは、すべてこの試練を乗り越えた「本物」だということ。
かつて詐欺商材で溢れかえっていた「〇ンフォ〇ッ〇」のような場所とは違いますな。
厳しいレフェリーがいるリング。
俺の新たな戦いの場としては、サイコーだぜ。( ̄▽ ̄)
次回:
プログラムは人間の目を持てたか?
※
私が作成中のEAは、手動で誰でも実現できる、第2話でご紹介した
「スキャル禁止でも勝ちまくれる手法」の自動化に取り組んだものです。
この連載の(今のところ)唯一の有料記事です。
150円! 安い!...社長, 安い! ٩(ˊᗜˋ*)و
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Is it OK?