証券会社・ブローカーは、国内と海外、どちらがいいのか?
FX
FXを始めるとき、最初に迷うのが
「国内業者(証券会社)」と「海外ブローカー」、どちらを使うかという問題です。
SNSなどを見ると、「海外業者のほうが稼げる」「レバレッジが高いから効率的」といった声が多く見られます。
一方で、「海外は危険」「出金できないリスクがある」と警戒する意見もあります。
実際のところ、どちらが良いのでしょうか?
トレーダーヒロの個人的な意見を含みますが、以下にまとめたいと思います。
■海外業者のメリット
海外ブローカーの最大の特徴は「ゼロカットシステム」と「高レバレッジ」です。
ゼロカットとは、口座残高がマイナスになっても追証(追加の入金義務)が発生しない仕組み。
つまり、どれだけ相場が急変しても、口座資金以上の損失を被ることはありません。
また、海外ではレバレッジ500倍〜1000倍といった高倍率が一般的。
少ない資金で大きなポジションを持てるため、「効率的な資金運用ができる」と考える人も多いです。
ただし、ゼロカットは「破綻ギリギリまで耐える仕組み」であり、使い方を誤ると口座が一瞬で吹き飛ぶリスクもあります。
ハイレバ=高効率ではあるが、破綻ギリギリ運用=毎回破綻して資金を溶かす運用とも言えるため、メリットというよりもむしろ資産保全面ではデメリット要素も多いと思います。
■海外業者のデメリット
「税金が高い」
 海外業者の取引利益は「雑所得」として扱われ、所得が増えるほど税率が上がります。最高で約55%。
 国内業者の一律約20%と比べると、かなり重い負担になります。
「出金拒否・運営リスク」
 金融庁の監督外であるため、トラブル時に日本の法律が及びません。
 出金が遅れたり、最悪の場合は拒否されるケースもあります。
「資金移動のリスク」
 最近は仮想通貨で入出金を行う業者も増えましたが、送金先アドレスを間違えれば資金を失う可能性があります。
 また、海外ブローカーへの送金履歴が原因で、銀行口座が凍結される例も報告されています。
■国内業者のメリット
国内業者の魅力は、何よりも「安心感」と「税制優遇」です。
「税金が安い」
 国内FXの利益は「申告分離課税」となり、一律約20.315%(住民税含む)。
 どれだけ利益を出しても税率は変わりません。これは非常に大きなメリットです。
「資金の安全性が高い」
 出金拒否の心配はほぼなく、信託保全が義務づけられています。
 もし業者が倒産しても、顧客資金は守られます。
「資金移動も安全・簡単」
 国内銀行を通じて入出金できるため、送金エラーや凍結リスクはほとんどありません。
■国内業者のデメリット
唯一の弱点といえるのが「レバレッジ制限(最大25倍)」です。
海外業者に比べると効率が悪く見えるかもしれませんが、実際には25倍でも十分なトレードが可能です。
むしろこの制限があることで、過度なポジションを避け、長期的に安定した運用がしやすくなります。
レバレッジが高倍率だと、過剰にロットを張ることができますが、
ロットを大きくしてしまうと、同倍率でドローダウンも増大するため、含み損に耐えられなくなります。
FXは一時的な含み損を超えることができた後にうまみが得られる投資とも言える。
となると、含み損を許容できるロット数での運用が必要。
そう考えると、健全な資金管理で運用できる国内環境の方が結果的に生き残りやすいというのが、僕の考え方です。
■結論:バランスの良い選択は「国内業者」
確かに、海外ブローカーは一発の効率や自由度では魅力的です。
しかし、税制・安全性・資金管理のしやすさという総合バランスで見ると、
国内業者のほうが長期的な資金増加には有利です。
あとは、取引の手数料が国内で循環するので、海外経済に貢献するよりも日本経済に貢献した方が日本国民としては有利かなとも思っています。
FXは「継続して勝ち続けること」が最も重要。
その意味で、少なくともメイン運用は国内業者を活用して土台を固めるのがオススメです。
×![]()
よろしいですか?