アメリカ株 S&P500 定点観測 2025年10月第4週
S&P500 1週間の数値
●S&P500直近の最高値 6,807.11(2025.10.24)
S&P500 FALCON TRADE週足チャート 2025年10月24日(金)
S&P500 FALCON TRADE日足チャート 2025年10月24日(金)
窓を開けて高値更新しました。次の足が上昇か下落を見極める局面です。窓開けで下落するとリバーサルアイランドになります。
↑ ↑ ↑ のチャートはトレーディングビューです。インジケーターは下記レポートを購入するともらえます。
暴落で買い、天井で売る 利益を最大化するトレード戦略レポート(米国株・日本株)
S&P500 日足チャート 出来高 2025年10月24日(金)
「高値更新+出来高減少」は、上昇トレンド終盤で見られる“投資家の慎重化”を反映したサインであり、上昇の持続性を見極める局面といえます。
↑ ↑ ↑ のチャートはmoomoo証券のデスクトップ版です。トレーディングビューでは指数の出来高が非表示なので、こちらで確認しています。
S&P500 個別銘柄 1週間のパフォーマンス
出典:finbiz
暴落で買い、天井で売る 利益を最大化するトレード戦略レポート(米国株・日本株) もご覧ください
https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/100508
今週のS&P500
今週(10月20日〜25日)のS&P500(SPX)は総じて堅調に推移しました。週初は6,690ポイント付近から始まり、企業決算が好調であったことや金利低下期待の高まりなどを背景に上昇基調を維持しました。週中盤には一時6,738ポイント台まで上昇しましたが、利益確定売りもあって小幅に調整する動きもありました。
週末24日には、予想を下回る消費者物価指数(CPI)の発表を受けて利下げ観測が強まり、リスクオンのムードが広がって指数は再び上昇し、6,791.69ポイントの週末終値となり、史上最高値を更新しました。
また、6,600ポイントから6,760ポイントのレンジ内で揉み合う展開が続きましたが、重要な抵抗ライを突破し、さらなる上昇が期待できます。
今週の上昇要因としては、インフレ鈍化からの利下げ期待、テクノロジーや金融セクターを中心とした好調な企業決算が挙げられます。結果として、S&P500は週間で約2%程度上昇し、全体として強い一週間となりました。
来週の主要な注目経済指標・イベント
来週(10月27日〜11月1日)のアメリカ主要経済指標は、FRBの金融政策決定会合とGDP速報値の発表が注目点となっています。以下は主な予定です。
10月28日(火)
22:00 S&Pケース・シラー住宅価格指数(8月・前年比)
住宅価格の上昇ペースが鈍化しており、金利動向に影響する可能性があります。
10月29日(水)
翌30日午前3:00(日本時間) FOMC政策金利発表
0.25ポイントの利下げが市場で広く予想されており、雇用情勢の軟化を受けた追加緩和が焦点となります。23:00 中古住宅販売保留指数(9月)
住宅市場の需要動向を示す重要データです。
10月30日(木)
21:30 第3四半期実質GDP速報値(前期比年率)
予想:年率+3.1%(前回+3.8%)。景気減速が確認されれば、利下げ観測が強まる可能性があります。21:30 新規失業保険申請件数(10月19日〜25日週)
10月31日(金)
21:30 個人所得・個人支出(9月)
特にコアPCE価格指数(FRBが重視するインフレ指標)が重要で、予想は+0.2%となっています。23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
消費者心理の改善が確認されるかに注目が集まります。
以上のように、来週はFOMC政策金利発表とGDP速報値、PCEなどインフレ関連指標が焦点となる週です。市場ではFRBによる利下げがほぼ織り込まれており、声明文の内容次第で株式・為替・債券市場が大きく動く可能性があります。
来週の主要決算
10月28日(火)
マイクロソフト(Microsoft):生成AIとクラウドサービス「Azure」の成長が再び安定しており、AI関連需要の動向が注目されます。
ビザ(Visa):欧米を中心に消費支出が堅調です。キャッシュレス決済拡大と旅行需要の回復が追い風になっています。
コカ・コーラ(Coca-Cola):直近の決算では売上・利益とも市場予想を上回っており、ブランド力による価格転嫁が奏功しています。
GEヘルスケア(GE HealthCare):画像診断や医療機器の需要が引き続き強く、ヘルスケア分野の堅調さが予想されています。
GM(General Motors):電気自動車(EV)事業の進捗と利益率動向が焦点です。ストライキや価格競争の影響にも注目です。
10月29日(水)
メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms):広告収入が回復傾向。生成AIによる広告最適化の成果が鍵になります。
ボーイング(Boeing):旅客機納入の遅延や部品コスト上昇がリスク要因。製造工程改善の進展が注目されます。
テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments):半導体市況の底打ち確認が焦点で、自動車向け需要が支えになりそうです。
ヒルトン(Hilton):世界的な旅行需要の回復が続いており、特にビジネス客の戻りに期待が集まっています。
ADP(Automatic Data Processing):雇用市場のデータサービスが堅調で、人件費インフラの健全性が伺えると見られます。
10月30日(木)
アマゾン(Amazon.com):AWSの成長スピードと小売セグメントの利益改善が焦点。年末商戦の見通しも注目です。
インテル(Intel):生成AI用チップやFoundry(受託製造)事業の戦略進展が評価の分かれ目になります。
マスターカード(Mastercard):国際取引件数が堅調で、旅行者の支出回復がプラス材料です。
モンデリーズ(Mondelez International):チョコレートなどスナック需要が世界的に強く、地域別価格戦略の成果が見どころです。
サザン・カンパニー(Southern Company):電力需要や再エネ投資の進展が評価される見込みです。
10月31日(金)
エクソンモービル(Exxon Mobil):原油価格の変動とリファイナリー事業の利益率が焦点。エネルギー価格の底堅さが追い風です。
シェブロン(Chevron):原油採掘コストと配当政策が注目されており、キャッシュフローの安定性がカギです。
アッヴィ(AbbVie):主力薬ヒュミラの後続品影響をどう吸収しているかがポイントです。
コルゲート・パルモリーブ(Colgate-Palmolive):日用品価格の引き上げが続いており、海外売上の為替影響が注視されています。
ブリストル・マイヤーズ(Bristol Myers Squibb):新薬パイプラインの進展と、売上構成比の変化が焦点になっています。
来週はテクノロジー、決済、エネルギーの3セクターに注目が集まります。特にマイクロソフトとアマゾンのAI関連指標、そしてエネルギー大手の利益見通しが市場全体に影響を与える見込みです。
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