【RCI×CCI×Volatility #02】CCIで見る“勢い反転”の瞬間
※本記事は「RCI×CCI×ボラティリティで反転初動を掴む」シリーズ第2回です。
第1回では全体構成を紹介しました。今回は、その中核を担う**CCI(勢い)**に焦点を当てます。
🔶なぜ“勢い”を見る必要があるのか
RCIでトレンド転換を捉えるとき、多くの人が感じるのが「遅れ」です。
反転してからRCIが反応するまでの“数本の足”で、利益を取り逃す場面も多いでしょう。
そこで登場するのがCCI(Commodity Channel Index)。
CCIは価格の「勢い」や「行き過ぎ」を数値化する指標で、
RCIよりも短期的な変化を敏感に捉えることができます。
つまり、RCIが「転換した」と確信を持つより前に、
CCIは「勢いが変わり始めている」ことを教えてくれるわけです。
⚡CCIの本質:価格の“熱量”を数値化する
CCIは「平均価格との差」を指数化したもの。
つまり、価格が平均からどれだけ“離れているか”を示しています。
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CCIが+100を超える → 買われすぎゾーン
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CCIが−100を下回る → 売られすぎゾーン
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CCIが0付近で反転 → 勢いの転換シグナル
この「0付近での反転」が最も重要です。
それはトレンドの初動でもあり、“売りから買い”への力の流れが入れ替わる瞬間だからです。
📈RCI×CCIの組み合わせが生む“先読み”
RCIが下限(−90付近)で横ばいのときに、
CCIが先に上昇し始めたら、それは“反転の兆し”と考えられます。
たとえば:
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RCI(短期)がまだ下向き
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しかしCCIが−100から上昇し始め、−50を超える
この状態は、価格の下げ止まりと買い戻し勢力の発生を意味します。
RCIの上向き反転を待つより早く、“勢いの変化”を先取りできるわけです。
🪶設定の目安と使い方
CCIの期間設定は、短期(14〜20)で構成するのが一般的です。
ただしRCIと組み合わせる場合は、**「RCIより少し短く」**設定すると
RCIの遅れを打ち消す“先行インジ”として機能します。
例:
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RCI短期:20
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CCI:14
この関係を保つことで、CCIが常に半歩先に勢いを捉え、
RCIがその後ろで“転換確定”を告げる構図が生まれます。
💬CCIの弱点と注意点
CCIは勢いに敏感な反面、ノイズにも反応しやすい特性があります。
特にボラティリティが低下している時間帯では、
ダマシの上抜け・下抜けが増える点に注意が必要です。
そのため次回は、ボラティリティ(変動率)でCCIの精度を補う方法を解説します。
RCI×CCI×Volatility、この三位一体構成が完成したとき、
“反転初動”の見極めは格段に精密になります。
🔗シリーズリンク
📘シリーズ一覧
#01:反転初動の“瞬間”を逃さない三位一体ロジック
#02:CCIで見る“勢い反転”の瞬間(本記事)
#03:ボラティリティが示す“転換の熱量”
🪙最後に
このシリーズは「反転の瞬間をどう捉えるか」をテーマに、数値的アプローチで裁量判断を補助することを目的としています。
次回もぜひご覧ください。
👉 【ボラティリティが示す“転換の熱量”】(第3回)
🧩参考インジケーター紹介
本記事で解説したロジックの一部は、私が公開しているインジケーター
「【黄金の転換点 Gold_RCI_Signal】」で確認できます。
実際のチャートでRCIとCCIの組み合わせがどのように反応するか、
ご覧になりたい方は以下からどうぞ。
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