アメリカ株 S&P500 定点観測 2025年10月第3週
S&P500 1週間の数値
●S&P500直近の最高値 6,750.83(2025.10.13)
S&P500 FALCON TRADE週足チャート 2025年10月17日(金) 
S&P500 FALCON TRADE日足チャート 2025年10月17日(金) 
上昇トレンドラインを明確に長大陰線で割り、上昇トレンドラインまで戻りを試すも上ヒゲ陰線で押し戻され、下落チャネルの中での動きとなっています。このまま下落チャネルの中で動くかに注目していきます。すぐに上昇トレンドラインに戻れば上昇の芽もありましたが、6日間も上昇トレンドラインの上に戻れないとなると10/13の$6,750.83で高値をつけた可能性が高いです。
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S&P500 日足チャート 出来高 2025年10月17日(金)
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S&P500 個別銘柄 1週間のパフォーマンス
出典:finbiz
暴落で買い、天井で売る 利益を最大化するトレード戦略レポート(米国株・日本株) もご覧ください
https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/100508
今週のS&P500
今週(10月13日〜17日)のS&P500(SPX)は反発基調を強め、週間で約+1.7%上昇し6,664.01で終了しました。前週の急落からの回復局面となり、節目の6,500サポートを維持したことが大きな支えとなりました。
- 週初は前週の急落の反動から買い戻し優勢で始まり、10月13日(月)には一時+1%超の上昇を記録。 
- 中盤にかけては金利上昇や銀行不安の再燃による戻り売りも見られましたが、6,500付近のサポートが再確認され、週末は金融・工業セクター中心に堅調でした。 
- 終値ベースでは前週比で+1.7%、週間では8月以来最大の上昇率となり、心理的節目6,600を回復。 
- トランプ政権が中国への100%関税方針を一部緩和するとの報道で、米中摩擦懸念が後退しリスク回避姿勢が一服。 
- 地銀決算が総じて予想を上回り、金融セクターを中心に信用不安が後退。 
- テクニカル面では、6,500~6,550のサポートゾーンを維持しており、短期的にはリバウンド余地が広がった格好。 
SPXは一時的なクラッシュ局面を脱し、下値確認後のリリーフラリー(安心感主導の上昇)を演じた週でした。6,500ラインが引き続きテクニカル上の重要支持であり、この水準を保てるかが今後のトレンド転換の鍵となります。
来週(10月20日〜24日)のアメリカでは、政府シャットダウンが続く中でいくつかの主要経済指標が発表予定ですが、多くの統計が遅延または未定の状態です。それでも、市場ではインフレと住宅関連のデータが注目材料となります。
来週の主要な注目経済指標・イベント
- 10月21日(火):住宅着工件数・建設許可(9月、発表遅延の可能性) 
- 10月22日(水):20年国債入札、FRB関係者の講演多数 
- 10月23日(木): - 既存住宅販売(9月) 
- 新規失業保険申請件数(週間) 
- 5年物インフレ連動国債(TIPS)入札 
 
- 10月24日(金): - 消費者物価指数(CPI)・コアCPIの9月分(発表再開予定で注目度高) 
- ミシガン大学消費者信頼感指数(10月・速報値) 
- 新築住宅販売(9月、遅延の可能性) 
 
ポイント
- 政府機関の閉鎖の影響により、CPIや住宅統計の正式発表が再延期される恐れが残っています。 
- 市場は特にインフレ率(CPI・コアCPI)に注目しており、9月実績が前年同月比でCPI +2.9%、コアCPI +3.1%前後と予想されています。 
- FRB当局者の発言スケジュールが複数あり、10月末のFOMCでの追加利下げ観測を巡る発言が焦点となります。 
来週は依然として統計発表が不安定ながらも、インフレと住宅市場の方向性が焦点です。これらの結果次第で、FRBの10月末利下げ判断への市場の見方が変動する可能性が高い週とみられます。
来週の主要決算
来週(10月20日〜24日)の米国市場は、決算シーズン本格化の週となり、ハイテク・製造・消費関連の大手企業発表が相次ぎます。
10月20日(月)
- Cleveland-Cliffs(CLF):鉄鋼最大手、米景気トレンドの先行指標的存在 
- Steel Dynamics(STLD):製造業サイクル感知度が高く、原材料市況の影響も敏感 
- Zions Bancorp(ZION):地方銀行の貸出・預金動向が注目される 
- W.R. Berkley(WRB):保険セクターの収益トレンド確認用 
- Wintrust Financial(WTFC):中堅銀行指標としてリスク評価に影響 
10月21日(火)
- 3M(MMM):コングロマリットの業績動向が製造業全体を示唆 
- Coca-Cola(KO):消費防衛株としてディフェンシブ資金動向を反映 
- General Motors(GM):自動車需要とEV転換の進捗が焦点 
- GE Aerospace(GE):航空需要回復を背景に注目度上昇 
- Lockheed Martin(LMT):防衛産業セクターの業績トレンド確認 
10月22日(水)
- Netflix(NFLX):加入者数と広告モデル収益が焦点 
- Tesla(TSLA):販売成長鈍化とマージン動向に注目 
- IBM(IBM):AI関連需要(Watsonx事業)への反応を確認 
- AT&T(T):通信セクターの安定収益銘柄として注目 
- Procter & Gamble(PG):消費回復の強弱を反映 
10月23日(木)
- Mastercard(MA):消費支出動向を測る重要企業 
- T-Mobile(TMUS):通信顧客増加と価格戦略に注目 
- McDonald’s(MCD):低価格メニュー戦略と国際展開が焦点 
- Linde(LIN):インフレ下での産業ガス利益率に注目 
- Union Pacific(UNP):物流・鉄道セクター業績で米内需を確認 
10月24日(金)
- American Express(AXP):個人消費とクレジット需要の強さを検証 
- SLB(旧Schlumberger):エネルギー関連の資本支出トレンド 
- Truist Financial(TFC):中堅銀行の融資環境変化を反映 
- HCA Healthcare(HCA):医療セクターの安定度確認 
- State Street(STT):運用関連収益が金利動向にどう反応するかに注目 
来週は特にTesla、Netflix、McDonald’s、Mastercardといった個別の象徴的企業に注目が集まります。金融引き締め局面下での企業収益耐性が再び焦点化する週となりそうです。
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